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恐怖新聞2001・6・25
 昨日、棚卸しを目前にしストッカーをかたす前に、出せるだけのコミックを袋がけしていた朝っぱらの出来事でした。
 40~50代と思しき、痩せ型、意味のなさげなジャージ、ウエストポーチ、手には謎のコンビニ袋、という男性がすすすすすーっと音もなくこの世のどこかではない一点を見つめながら、我々に近寄って参りまして、

『……ボソボソボソ………』

 と(余りの恐ろしさに著者名を忘れました)何事かを突如呟きました。

 取りあえず、その著者のコミックはウチでは置いていなかったもので、その旨をお伝え致しますと、分かったんだか分かんないんだか曖昧な笑顔とも何ともつかぬものを浮かべ、彼はまたすすすーっと音もなく亡霊のように去っていったのでした。
 …と思ったら、すすすすすーっと売り場を1周してきて、またもやわたくしどもの元へと近寄って、

『………キン肉マン………』

と呟きます。ちなみに何の前置きもありません。キン肉マンが欲しいのかすら分かりません。本を買う意志も薄いように感じられるぐらいです。
 我々は恐ろしい思いを堪えながらも、在庫はここにあるだけです云々と場所を示しますと、またもや音もなくすすすーっと彼は消えて行ったのでした。

 そして、今日。わたしが新刊を出し終わって講談社の青年コミックの棚を整理していると、突如後ろから

『……つのだじろう………』

という声がしまして、何事かと振り返るとそこには、昨日のおじさんがそこに立っているのです。わたしは危うく声を上げて叫んでしまうところでした。
 しかもよりにもよって訊いてくるのが

『つのだじろう』

はないだろう。ホントに寿命縮みました。
 わたしが小鳥のように震えつつも『ウチではつのだじろうは置いてないです』
と申し上げたところ、彼はふっとまた謎の笑みを口の端に浮かべて、すすすーっと亡霊のように去って行ったのでした。
 わたしの一番の心配は、明日も出たらどうしようということです。出ないことを祈って下さい。

↓次の日。

 そして祈り虚しく、今日も恐怖新聞のおじさんが店にやって参りました。
 今日も昨日も一昨日も、相も変らぬ悩ましいジャージ姿。
(注・ジャージといいましてもストリート系の素敵なものではなく、おじさんそれ息子さんが中学校の時はいてたヤツ?というようなぱっつんぱっつんの負け犬ジャージです)
 今日はバックで棚卸しをしていたおかげで、何とか遭遇せずに済みました。
 が、これで3日連続ご来店。
 おじさんは果たして明日も明後日も、あの素敵なジャージで店に現れては『………ボソボソボソ…』と呟かれて行くのでしょうか。
 この棚卸しの殺気だった時期に勘弁して欲しいと、ちょっとげんなりした1日でありました。 
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